かって気ままに ・・・

還暦を過ぎたITエンジニアの独り言。

かって気ままに

Made in Japan

技術革新が目覚ましい昨今は、そのスピードもさらに加速されています。

携帯電話(通信システム)は5Gが主役の時代が目前に迫り、さらには6Gの研究開発も進んでいます。
技術の進歩は常に終わりなき戦いです。

一方、古くから技術が確立されていて昔のスタイルをそのまま踏襲されて生き残っているものもあります。

例えば和包丁などは、本来刀鍛冶の技術が民生品に活かされて開発された製品です。
このように常に技術革新を追い続ける「製品」と完成度の高く高品質なものを守り続ける「製品」があります。
それぞれに得意な分野がありますが、市場はよりお金を稼げる分野に資本と技術を集約して利益をあげようと試みます。

カメラ等も、CanonNikonが主流でした。
特にスポーツ写真ではCanonが圧倒的に支持されていますが、それも東京オリンピックまでだろうと言われていました。
次回開催の時はカメラも勢力図が大きく変わってくるかもしれません。

デジタルカメラで重要なセンサー技術は今SONYが先端を走っています。
高度な解像度、処理速度の速い、AF機能をもったセンサーの開発によって、これまでプロしか撮れなかった写真を、普通に撮影できるようになるでしょう。

一方レンズ(特に高級レンズ)は量産化できない「製品」であり、かなり「職人技」で作っている分野でもあります。
こうした部分は和包丁と同じように生き残っていく分野かもしれません。

例にあげたストロボは、特に目新しい技術ではありません。
しかし、ユーザの不満が解消され、使いやすいように改良されていくことは望ましいことだし、顧客もそういった商品を求めるのは必然です。

自社の技術を過信して改善努力を怠れば、すぐにライバルに追い越されます。
盲目的に「Made in Japan」を過信しても、時代は常に進化していますから、油断すると、そのブランドは時間と共に崩壊します。

日本のメーカ(特に大企業)は、既存顧客のしがらみもあって、なかなか思い切ったことができない部分もあります。
しかしながら、そのような事ばかり気にしていたら、良いものは生まれなくなります。
時にはドラスティックな技術革新で新しいマーケットを生み出す努力も必要ではないでしょうか?

かつて「Made in Japan」のブランドを築きあげたのは、そうしたスピリットだったのではないでしょうか?
今一度原点に立ち戻って日本企業には頑張ってもらいたいなと願っております。