かって気ままに ・・・

還暦を過ぎたITエンジニアの独り言。

かって気ままに

「フロントローディング」

品質を上げるには、「徹底的な試験をすればいい!」と思っている人がいるかも知れない・・。
しかし、物作りプロセスにおいては、不具合発生による設計変更は、それが下流の工程で見つかるほどコストと時間が必要になる。
また、一般的に製品コストの大部分は設計の初期段階で決まってしまうため、その後の価格低減の余地は小さいといえます。

ソフトウェア設計では、お客様からの要件からスタートします。
「何をしたい・・」「こんな時は、この様な処理をする・・」等など

ソフトウェア開発のプロセスではこの段階の作業を「要件定義」と言います。
この要件定義を含めた上流工程の出来不出来で、最終的製品の品質が決定されると言っても過言ではない。

近年、製品開発の初期工程にリソースを集中的に投入し、コスト・品質を作り込む活動が盛んになってきています。
これが「フロントローディング」です。

これを数値に表したのが、フロントローディング率。
製造する製品によっても異なりますが、あるメーカーでは、80~90%と言うところもあります。
ソフトウェアの世界でも、パラダイムシフトが起きることを期待したい。