かって気ままに ・・・

還暦を過ぎたITエンジニアの独り言。

かって気ままに

人は力で動かすものではなく、心で動かすもの・・

昨日のNHKの大河ドラマ篤姫」を、ご覧になった人も多いと思う。
この言葉は、ドラマの中で勝 麟太郎(りんたろう)(後の『勝 海舟』)が、小松 帯刀(こまつ たてわき)に言った言葉。

幕政改革に意欲を燃やす島津 久光(島津 斉彬の弟)が、勅使を伴い江戸へやってきたが、幕府の老中たちは、のらりくらりと態度を明らかにしない。久光の命で、刺客を率い無理矢理、老中に勅命を受け入れさせた事に対する批判・皮肉を言った言葉である。
実際に勝がそのような言葉を言ったかは定かでないが、番組を見ていて「なるほど・・」と思ったのは私だけだろうか?

毎日、テレビで企業の不祥事が報道されない事はない。これらの報道を聞いていると、本当に日本の行く末を憂いてしまう・・。

人間は、権力を得るとそれを「人を動かす手段」として使う。権力を笠に着た「無理な人事」をやったりする。しかし、その人事が失敗と分かっても、それを認めようともしない・・。 愚かな事である。

この様な人間ほど、権力という鎧(よろい)を脱いだとき、今までと違って無力化していく・・。 私も、今までこの様な人間を何人か見てきた。

会社での役職が上がっていくと、権力と同時に使える(決済できる)お金も大きくなる。私は、上に行けばいくほど「自らが襟を正す!」姿勢が重要だと思っている。

決して「力では人は動かない」し、仮に動いたとしてもそれは一時的なもの。権力者がいなくなれば、すぐに崩れてしまう。それよりも、人の心に染みる言動でやりたいものである。