かって気ままに ・・・

還暦を過ぎたITエンジニアの独り言。

かって気ままに

部下を伸ばすコーチング

部下とのコミュニケーションは、難しい・・・。それは、課長の一言で、部下を生かすも殺すもできるからだ。

ケース1
(部下):課長、例の商談の件で相談があるんですが・・
(課長):ああ、あの件は大事なお客さんなんだ、ちゃんとやっているだろうな。
(部下):まあまあ順調なんですが、肝心のA部長が乗り気じゃなくって・・
(課長):なに~、A部長はキーマンなんだぞ、今まで君は何をしてたんだ・・
(部下):済みません・・・いろいろと努力はしたんですか・・・
(課長):努力したって?努力したならそんなことにならないだろう!!
(部下):・・・
(課長):話にならない・・、俺が直接、A部長に会って交渉するから・・
もう、君はいいよ・・

ケース2
(部下):課長、例の商談の件で相談があるんですが・・
(課長):ああ、あの件ね、どうかしたかね???
(部下):順調に進んでいるんですが、A部長が乗り気じゃないようで心配なんです。
(課長):どうして、A部長は乗り気じゃないと君は思うの・・
(部下):部下のBさんがそのようなことをちょっと言っていたものですから
(課長):じゃ、君はどうしたら良いと考えているのかね・・・
(部下):一度、A部長にお目にかかって直接ご意見を伺ってみたいと考えています。
(課長):じゃ、一緒に会いに行ってみるか・・
(部下):ありがとうございます。

質問が肯定的・未来型だと部下をプラス志向に変化させ可能性を引き出す。
質問の質が相手の「人間力」を引き出し、共鳴し、「わくわく」感を生み出し相手を動かす。

同じ事がプロジェクトフォローの場面でも言える。

過去の質問ばかりすれば、メンバーは過去に生きるようになる。またリスク回避の質問ばかりすれば、失敗を恐れるだけになる。
リーダーやPMOの「問い」は、できるだけ未来に対して、いかに見通すか・・、いかに行動するか・・ という視点ですべきと思う。