かって気ままに ・・・

還暦を過ぎたITエンジニアの独り言。

かって気ままに

吾唯足知

これは四国時代(2009年)にブログに書いた記事です。
今読み返しても、まだまだだなぁ・・というところですね。

通勤途中のビルの片隅に、写真のような石柱がある。先週、周りのアジサイが見事に咲いていたので携帯電話で撮ろうと近づくと、なにやら四文字の漢字が彫られている。

2ヶ月もこの前を通っているが、まったく気づくことがなく、偶然のことである。疑問におもい、インターネットで調べてみた。

吾唯足知(われ ただ たるを しる)とは、「知足(ちそく)の者は貧しといえども富めり、不知足の者は富めりといえども貧し」という禅の言葉からきているようである。

一言でいうと、「人は欲張らず、今の自分を大切にしなさい」という意味で、「足る事を知る人は不平不満が無く、心豊かな生活を送ることができる」ということでしょうか・・。

何とも意味深く、考えさせられる言葉である。

この言葉は、「石庭」で有名な京都の龍安寺(りょうあんじ)にある蹲(つくばい)に刻まれている言葉で、蹲は4つの漢字に共通している口の部分を中央に配し、そこに水を張るデザインになっている。 水戸光圀(みと みつくに)が寄進したと言い伝えられている。

リーマンブラザーズやGMの破綻。テレビや新聞で報道される企業トップや政治家の不祥事・・。また、企業では欧米の仕組みを、何も考えず!に取り込んだ成果主義の失敗・・。

最近の世相を見ると評価尺度が「金」に集約され、高齢者は先行き不安、中年は過労とストレスに押しつぶされ、若者は前途に夢を持てずにいる。

偶然見つけた石柱に書かれた言葉、今の自分に置き換えてみると、反省することが多々ある。 理不尽な左遷人事に対する不満。業績が思うように上がらないことに対するいらだち・・ 、等々。

まだまだ、修行の日々である。

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