かって気ままに ・・・

還暦を過ぎたITエンジニアの独り言。

かって気ままに

GIGO (Garbage In, Gospel Out)

昔、オフコンが多く使われ始めた頃、日本青年会議所の依頼で講演したことがあります。
GIGOはその時に使った言葉で、「ゴミを入れれば、ゴミが出てくる」と。どんなに良いシステムでも運用を間違えるとただの箱!を皮肉った物です・・。

先日書いた「新型コロナ接触アプリ(COCOA)」ですが、8月27日時点でのダウンロード数は、1,518万で陽性登録者数は445件だそうです。
非陽性者しか利用していないとなると接触確認もできなく、意味がないアプリになってしまいます・・。

また、新型コロナ対応で医療機関と保健所間がファックスなどの「紙ベース」でやり取りされていることも露呈しました。
今さら紙ですかぁ・と思われた方も多いと思います。でも、それが現実です。

厚労省は、新型コロナ感染者のデータを一元管理できる新システム「HER-SYS(ハーシス)」を5月から稼働させています。
しかし、新たに次の課題が浮かびあがっています。
 ①医療機関からの入力が進まず、保健所の負担が軽減されていない。
 ②入力情報の正確性に疑問がある。

どんなに素晴らしいシステムでも使うのは人間です。システムを取り巻く全体の最適化設計も併せてやらないとただ「お金をドブに捨てる」ことになりかねません。
これら背景には、IT業界の構造的欠陥もあります。
国は法整備を含め、この体質にメスを入れないと益々IT後進国になります。