かって気ままに ・・・

還暦を過ぎたITエンジニアの独り言。

かって気ままに

偉大なる先輩

当社の前身は、手回し計算機の販売を手がける「ビジコン(当時は日本計算機販売と言っていた)」という会社です。

現在のように電卓やコンピュータ等は無い時代ですから需要も多く、先輩が「ボーナスが立った!」と自慢していたのを覚えています。

ビジコンがアメリカのインテルに発注したのが世界最初のマイクロプロセッサ(MPU)「Intel4004」です。
その時の開発者の一人が、当社の大先輩である「嶋 正利(しま まさとし)」さんです。(1970年頃の話しです)

嶋さんは、その後インテルに移られ現在も使用されている「x86」の先祖であるプロセッサーをいくつか作られています。
その中には、皆さんも良くご存じの「Z80」等も含まれます。

嶋さんが最初に設計された「Intel4004」は、トランジスターが2300個という集積度でした。当時のトランジスタラジオが5石程度でしたから、いかに凄い事だったかがうかがい知れます。

また、現在主流となっている「Corei7」はトランジスターの数が7億7400万個ですから40年間でもの凄い進歩がありました。この分野では「ムーアの法則」が有名ですが、嶋さんの功績はそれを上回るものです。

正しく現在の「デジタル時代」の幕開けのタイミングを作られた嶋さんを先輩に持ったことは本当に誇りです。